治療の流れ
はなだ歯科クリニックの矯正治療の流れを説明します。
1.矯正検査と治療方針説明
口腔内写真、顔写真、全身写真、レントゲン写真の撮影、
オクルーザー(咬合力検査)、リットレメーター(口唇圧)、
リップデカム(口唇閉鎖力)、インジケーターライン測定、
動的バランス検査、歯列模型作成。
この回は1時間30分から2時間かかります。
食生活と悪習癖について改善(バイオセラピー)治療はこの日からスタートです。
2.矯正装置の説明
取り外しの出来る床装置の場合、検査から約3週間後に矯正装置が出来上がります。床装置の調整と取り扱いの説明をします。
食事の時、歯磨きの時、国語音楽英語などしゃべる授業のときは装置をはずします。そのほか時間は出来るだけはめるようにします。寝ている時も装着します
。小学校低学年の子など学校につけて行かない場合は家に帰ってから装着します。合計14時間以上装着できれば治療は可能です。
この時間を下回ると治療が進まなくなりますので注意が必要です。
これから装置を使った治療もスタートです!がんばろう!
固定式の装置の場合は歯に装置を装着します。
ワイヤーを細い物から太い物に交換していくと歯並びが整っていきます。装置は取り外しが出来ませんので、歯磨きを念入りにしましょう。
ネジがついている装置
萎縮したアゴを適正な大きさに拡げたり、前歯や奥歯を動かしたりして、歯が並ぶスペースを作ります。1つの装置には1つの役割があります。
ネジは5mmぐらいまで広がります。6ヶ月以内に巻き切るのが目標です。
閉鎖型床装置
歯が並ぶスペースが出来た後に、歯の並びを整える装置です。
ネジはついておらず、ワイヤーで歯を挟み込むことで歯並びを整えます。
機能的床装置
アゴがずれているとか、舌を咬んでいる癖を治したり、機能を改善するために使用します。食事中も使用する場合もあります。
舌の位置と唇の筋肉を整えることで、受け口を改善します。
当院では3~6才のお子さんに使っていただくことが多いです。
寝てる時のみ装着します。
固定式装置(マルチブラケット)
歯に直接接着剤で貼り付けますので取り外しが出来ません。
最初は、ほっぺたや唇に痛みを感じることがありますが、1週間ぐらいでおさまります。慣れるとしゃべるのに不自由はありません。
ワイヤーを細い物から太い物に交換することで歯並びを整えていきます。
3.矯正治療の管理(1~3ヶ月ごと)
床装置の使用状況をお聴きして、床装置の状態を調べます。固定式装置の場合はワイヤーやゴムを交換します。
食生活や悪習慣についての指導をします。
虫歯と歯ぐきのチェックをして、歯石や歯垢をきれいに取ったり、歯ブラシの練習したり、フッ素を塗ったりします。
4.装置を使った治療が一段落したら機能訓練開始
装置によって歯並びがきれいになったら、しっかり咬めるようになるために食生活の改善、悪い習慣の指導をもう一度、しっかり行います。
必要な人にはチューブ咀嚼訓練や舌の訓練を始めます。
骨が安定し、機能が安定するまで装置ははずせません。
固定式の装置をはずしたい人は保定装置に切り替えます。
もう少しだ、がんばれ!
5.矯正装置の卒業
歯並びがきれいになるだけでなく、骨が安定すること、きちんと咬めるようになること(オクルーザー検査)悪い習慣がなくなること。
つまり歯並びが悪くなった原因が改まれば治療は終了です。
おめでとう!
6.12才臼歯が萌出まで管理
装置を卒業しても、12才臼歯が萌出完了するまで6ヶ月ごとに虫歯のチェックをしながら生え変わりを管理します。歯並びになにか問題が起きれば早めに対処します。